革というのは、言うまでもなく、動物の皮膚です。こう書くと、ちょっと生々しいですが、動物からはぎとった皮を、鞣しという工程などを経ることで「革」になります。

ですので、厚さや表面の様子は、布地などと違って均一ではありません。
また、工程の途中で傷がついていたり、狩猟の時の鉄砲の弾が貫通したであろう穴が開いていたりもします。これもちょっと生々しいですね。そういった部分は使いにくいので、選別されて切り取られたりして、素材としては失格になって使われません。

さらに、大きなカバンなどを作るときは、その型に合わせて裁ちますので、選別に通った部分であっても、端っこの部分はどうしても余ります。

そんなふうに、革素材はどうしても、使われない、余分なところ出てしまいます。

それらは、一般には、もう使い道のない「ゴミ」だったりするのですが、意外に大きな部分が残っていたり、小物を作るには十分な大きさだったりします。

そんな余った革を、革の端切れ「端革」として、手に入れることができます。
比較的程度のよいもの、大きいものは少し値が張ったりもするのですが、おおよそ1枚数百円程度、たくさん欲しい時は「一袋いくら」、「キロいくら」の世界です。売るほうにしても、使えない、捨てるようなものに値がつくのですから、願ったりなのかもしれません。

元々は値の張る高級バッグを作る革だったかもしれません。あと何センチか違ったら、その革は何万円もする本革のバッグになったかもしれない、そんな革だったりもします。

CraftCubeでは、そんな端革を使った小物をお作りしています。

ところどころ、厚さや手触りなどにムラがあったりもします。あまり酷いところは避けますが、もしかしたら高級バッグになれたかもしれない革たちに、道具としての新しい活躍場所を見つけてあげたいと思っています。

一番の理由は「安く手に入る」ことだったりも、しますけどね・・・。