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写真に写っているのは、オリジナルで作ったシステム手帳です。

作ったのはずいぶん前になるのですが、そのころ、システム手帳を探していたんですね。

あちこちいろいろ探したのですが、気に入ったものがない。ポケットの位置や数、厚さや大きさが自分のイメージに合う物がなかなかなくて。
「あ、これはいいな」と思うものは、大体は本革製で、とても高い。そんな、手触りよくて、ポケットもぴったりだけど、とても高くて買えない手帳を手にして、どうしようかと考えあぐねていたとき、ふと気づいたんです。

「あれ、システム手帳って、そんなに難しい形じゃないぞ。」

システム手帳ってよく見ると、表紙の部分が平らで、そこにポケットがついている。広げてしまえば、表と裏と、ポケット部分は平らな1枚。そして、真ん中にリフィルを留める金具がついている。意外とシンプルな構造です。

「これだったら、作れるぞ!」

と、その足で文具売り場からクラフトワークの売り場に行き、道具や素材を見てみました。

素材は「端革」といって、余った切れ端を安く売ってる。道具も、ものによっては高いけど、手帳を作るくらいなら、縫い糸と縫い針と、縫い穴をあける「菱目打ち」というものが要るくらい。トンカチは家にあるし、革を裁つのはカッターナイフで十分。全部そろえても、本革製の手帳の何分の一かの値段で手に入る。一番高かったのは、リフィルを留める留め金だったくらい。

これだ!とばかりに買い込んで、自分の気に入ったポケットや、幅、高さを考えながら、革を裁ち、縫い穴を開け、ひと目づつ縫って、出来上がったのが写真の手帳です。

裁つ部分が真っすぐでなかったり、縫い目がちょっと乱れていたりもしていますが、そこは自作のご愛敬。味があるともいえる・・・。

そんなのが、私のレザークラフトの始まりです。

それから、手帳はもう一冊作り、ペンケースなども作りました。そして、普段使っていると、そんな話になり、ご紹介すると

「すごいですね!」
「いいですね!」

と言っていただける。
だったら、私が自分用のオリジナルを作ったように、作って差し上げてばいいじゃないか。

そんなのが、このCraftCubeを始めることにした、なれそめです。

まだ、そんなに上手に裁てたり、縫えたりはしていないと思いますが、一般には高価な革製の小物を、端革を使うことで安く、ひとつづつ手作りすることで用途やご要望に合わせて、お使いいただきやすい形や大きさ、お好みの素材や色で、オリジナルなものを作らせていただきます。

ハンドクラフトの「味」とともに、世界で一つしかない、ご自身専用の革小物としてご利用いただければと思います。